この話がまだ終わってない事に今日気が付いた。その壱は去年の6月の前半に書いたので、検索して続けてみてね。
高校生になった俺は毎日BANDを組む事しか考えてなかった、入学当初から120分TAPEにやりたい曲を詰め込んで持ち歩いてたし、全クラス回って楽器が出来る奴がいないか休み時間ごと回ってた。そして楽器店と組んで初心者のドラマーとベースにドラムセット一色とベースとアンプを買わせた、もう一人のギターはアコギが少し弾けるリーゼントで、ヴォーカルは声のハスキーな奴、キーボードはピアノを習ってた女子で何とか形になって、ドラムやベースはまず自分が曲をコピーして(ドラムは叩けなかったけど教則本でまずエアードラムで譜面をマスターした。)
練習はドラマーの家が玄関が二つある広い家でその一室でやってたし、スタジオにも足しげく通ってた、最初の曲はもうあまり憶えてないけど確か2曲だったと思うけど
U.F.OのONLY YOU CAN ROCK ME
と
RAINBOWのALL NIGHT LONGだったと思う。
試聴はこちらから。
U.F.O
http://www.hmv.co.jp/product/detail/227318RAINBOW
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1270771あとKISSも最初やったかもしれないけど、、、憶えてない。そうして2年生を向かえた頃にはレパートリーも8曲くらいのはなってたと思う、そうしたらいよいよライブだ!、、、けどこの田舎の街にはライブハウスなどない、、、文化祭が唯一のライブの場だ。けど俺が通ってた高校は音楽が盛んではなく、文化祭も武道場の小さなステージで時間も決まってて、2年生の俺たちには到底出番がなく、それは3年生の場所だった。当時3年生はキャロルやクールスなどをリーゼントの先輩が尖ってやってた、、、、そこで俺は考えた、、、、、、先輩達の時間は取らず、どうにかステージをやりたい、、、、教室はしゃばい、、、、、、う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、考えた、
閃いた!
WOODSTOCKやカリフォルニアジャムだ!運動場にステージを作って野外でやろう!しかも自分たち専用のステージで、土日2日間ともやろう!一日ツーステージだ!それから俺は図面を書き、要するに机を並べて足を針金で止めて固定し、上に体育のマットを敷こう。俺にしては良いアイデアだった、職員会議にかけてもらった、、、結果は強度が危ないと却下、、、それからまた考えて6人くらい座れる木の大きな机ならば大丈夫だろう!早速「地学」の先生の所に許可をもらいに行って、また図面を職員会議にかけてもらった、、、答えはNO!、、、要するに頭の固い生活指導や年寄りの先生が頭から反対なのが見えて来た、おまけに外でやるのはうるさいので、まわりの住民に迷惑がかかる!という理由もつけて来た、、、俺たちは奮起した!周りの家全部を訪問して許可を取った、、、、。
そんな最中のある昼休みに3年生の先輩の女の人達(ヤンキー)が俺の教室にやって
来て
『ねぇ〜碓井君ってだれぇ〜』俺は「オレっすけど、、、」すると『ちょっと呼びよ〜よ!』、、、、やばい、、、先輩に呼び出しをくらった、、、俺たちが勝手に文化祭に野外でライブをやるのが学校中の噂になってたのだ。、、、、、、、おそるおそる3年の教室へ着いて行った、、、、早生まれの俺にはそのヤンキーの女の先輩達はもの凄く大人に見え、、、、しかもこんな田舎はヤンキーの方が決まって奇麗でセクシーだった、、、ドキドキしていた、、、そのドキドキがこれから怖い目にあうドキドキなのか大人の女の後ろ姿にドキドキなのかはわからなかった、、、、、3年生の教室にたどり着くと、そこは別世界だった、、、香水の匂いと、ポマードの匂いと、何かまだ俺には分からない大人の甘い匂いが充満してた、、、、、次に目に入って来たのは、リーゼントの、そのバンドの先輩が窓際で机に足をあげて座ってる姿だった、、、、『おまえが碓井かぁ!』俺は『あっハイ、、、』。『お前ら文化祭出るらしいのぉ〜』俺は間髪入れずに『あっハイでも先輩達の時間は取りませんので』凄い早口でいった、、、すると先輩はけだるく『じゃあどこでするんかぁ〜』、、、ふと見るとさっきの女の先輩が俺を見てうっすら笑ってる、それはオジオジしてる俺に母親のような目で、決してざまぁーみろじゃない笑いだったのを憶えてる、、、俺は『運動場にステージ立ててやるので、先輩達にはいっさい迷惑かけませんので、、、』、、、気が付くと俺は3年生20人くらいに囲まれてた、、、、『機材とかはあるんかぁ』俺は『あっハイ何とか自分達の楽器と簡単なボーカルアンプは手配しました、、、』すると先輩が一言『シンバルとか足りんかったら言えよ、俺たちも協力するけの』、、、俺は『、、、、』すると『俺らもお前の噂聞いて応援しよーけの!ライブも観に行くけの!』、、、俺はまた『あっハイ、、、』、、、今となればその女の先輩の笑顔の意味が分かる。
そうこうしてると、文化祭の前日がやって来た、机のステージはNG,、けど外でやる事にはOKが出た。唯一体育の先生だけが協力的で、体育館でステージとして使う箱みたいなやつ(一個が一畳くらい)が二個余ってるので貸してくれた、、、でもそれではドラムセットしかのらない、、、困った、、、もうドラムだけそれに乗せて後は地べたでやるしかないかぁと思ってた時にまた閃いた!その時学校のすぐ横でマンションか何かを建設してたのを思い出した、俺はその工事現場の監督さんのところへ行き、、、『すみませ〜ん!足場の板を文化祭で使いたいので貸してもらえますか?』、そうだ今は足場は金属で出来てるけど、当時は長い板のやつを使ってた、『何に使うん?』俺は『野外でステージ組みたいんですけど、、、』『いいよ〜』でトラックで足場の板を運んでくれて、ステージを組んでくれた!
そしてその日が訪れた!ギターを叩き折られて、KISSのポスターに電気が走り、ROCKやMUSIC LIFEだけが世界と繋がってた、俺の想いが叶う日が、、、、。勿論PAもなくジョボイステージセットだけど、俺にはWOOD STOCKくらいの感激があったし、あの日がなければ今の俺もない気がする。2年生もみんな見に来てくれたし、3年生の先輩も、俺がボトルネックなんか使ってるので口をポカ〜んと開けて観てたのを憶えてる、、、、、勿論ヤンキーの女の先輩は笑顔で観てくれてた。

最近毎晩こいつと悪戦
苦闘してる!
SIMPLEな時代が懐かしいなぁ。
posted by usui special at 04:38| 福岡 ☁|
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