2007年11月30日

とこしえに

鹿児島県は南部の指宿に近い知覧町に行って来た。車で12時間で帰って来ないと行けない強行スケジュールだったけど友達4人で行って来た、目的は勿論知覧といえば第二次大

戦時の特別攻撃隊の基地跡地に建てられた特攻記念館だ。
この夏からなぜか戦争に興味が出て(昔からベトナム戦争なんかは興味あったけど)日本の歴史や戦争の事実が知りたくなって真実が知りたくて、そうなれば避けては通れないのが神風特攻隊だ。特別攻撃隊は硫黄島を陥落され沖縄まで迫って来た米軍の艦隊に劣勢だった日本軍が最後の強硬作戦として陸軍、海軍一体となって零戦に250kや500kの爆弾を搭載して昭和20年の3月26日〜8月13日まで続いた。この特攻隊には日本人としていろんな意見があるので、こんな幸せな時代に生まれた俺なんかの個人的な感想は書けないし特攻記念館に行って実際目にした戦死した隊員全員の写真や遺書を見てそれぞれが日本人としてこころに思うものだと感じた。正直心は重くなった、、、。

崇高な魂、誇り、選ばれし栄光、時代。

お国の為に死ねるだろうか?家族や愛する人の為には死ねるかもしれない、とばかげた現代の平和ボケした感覚で比較するのもばかばかしく思える。現代を生きる俺の物の判断基準の脳みその許容範囲を超えてた、よって涙は出なかった。可愛そうにとか悲劇だとか俗っぽい感情とは違う部分の今までで感じた事のない脳みそと心に響いた。

俺は知らない土地に行くと位置関係を知りたくなる、どんなふうに飛行場があって開聞岳はどの方向に見えるのか?(開聞岳は飛び立った特攻機が最初に目指す山)時間もあまりなかったけど開聞岳が見える開けた場所までみんなに無理言って探しながら車を走らせたら開けた場所に出て遠くに霞んだ開聞岳が見えた時に初めて現実になった。

帰り道に特攻の母トメさんの食堂「富屋食堂」に立ち寄った、そこは今は記念館になりその食堂のゆかりの隊員達の写真やトメさん孫の男性がトメさんの意思を継いで語り部としてあの悲惨な戦争の特攻という事実を語ってた。そんなトメさんの映画が今年劇場公開された、石原慎太郎の脚本、製作だ「俺は、君のためにこそ死にに行く」

とこしえに01.jpgとこしえに02.jpg鹿児島の地図と指宿スカイラインの展望台からの鹿児島市内と分かりにくいけど桜島が霞んでぼんやりと。

とこしえに03.jpgとこしえに04.jpg記念館の前に立ってる隊員の銅像と三角兵舎、この建物は全国から招集された名誉ある特攻の任務でこの地に集まった隊員が飛び立つまで過ごす建物だ、敵から分からないように半分埋まって木の茂みの中に作られてた粗末な建物でだいたい4、5日過ごす、早い人は1日で飛び立って行ったらしい。

とこしえに05.jpg当時軍の指定食堂だった富屋食堂、今は記念館になってる、ある意味この場所の方がリアリティーがあったよ。

とこしえに06.jpg特攻記念館で買った書籍、隊員の写真や遺書や当時隊員の身の回りのお世話をした知覧の女学生の日記やトメさんの追憶の文章が掲載されてる。ちなみに表紙の写真は明日飛び立つ隊員を新聞社のカメラマンが撮った有名な写真だ、みんな20才前後だ。

意味あって生きてるとつくずく感じる。
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2007年11月23日

今月のアルバム,,,Nov

街では気の早い商売人達がイルミネーションを点灯させて来た。考えてみればボーナスを狙ったバーゲンも気が付けば節操もなくどんどん前倒しになり消費者に取っては嬉しいのかもしれないけど、そこには何のポリシーもない(売る側と買う側の)世の中になった。その波は確実に音楽の世界にも広がっており一曲をダウンロードで買いmp3に変換してipodで聴く。まだMDが出た時はアナログ派の層も若くCDから圧縮してMDに落とすと音質が下がると嫌がったものだ、それはある意味音楽を愛すると言う好意で好きなアーティストがあ〜でもないこ〜でもないと良い音を作るその事を感じ取る作業だった気がする。前のアルバムよりここがどう違うとか曲がポップになったとか、音の勢いが前のアルバムの方があったとか、それはミュージシャンや楽器をやってるとかとは違う次元で音楽が好きな人には当たり前の事だったような気がする、でもそんな層の人達も時代の流れには叶わない、どんどん少数派になって行った、街では若者からアナログ世代の人達までみんな圧縮された音を何千曲と持ち歩いてる。音楽を聴くと言う作業にとっては良い事なんだろうけど、昔みたいに一曲のパワーは減ってる気がするなぁ。

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THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL

今月のアルバムはビートルズだ。これは解散した後の77年に発売された。中身は64年と65年のアメリカ公演のライブ盤だ、ほぼリアルタイムに聴いた気がするけど、音もあまり良くないしキャーという歓声の中ライブバンドとしては一番脂がのってるビートルズが聴ける。小学6年か中学生になったばかりの頃に友達にテープでもらってモノラルのラジカセにテレビ用の白いイヤフォン突っ込んで毎日聴いてた、ひょっとしてキッスよりも前に受けたロックの洗礼かもしれない。このレコードの中には自由があった、夢もあった。田舎の坊主にとっては何だかワクワクしたし海の向こうではこんなことが行われてるんだと凄く勇気もわいた、このレコードは実はアップル盤ではなく米のキャピトルから出てるけど(よってリンゴの絵はどこにも付いてない)ちゃんとジョージマーティンがプロデュースしてるよ。多分CD化もされてないのでは?俺も5、6年前にやっとでレコードを手に入れたよ、当時はテープしか持ってなかったので嬉しかった。

アルバムレビューはこちら http://home.q04.itscom.net/hiropon/b_review7.htm

本当に欲しい物は何年経っても欲しい!
posted by usui special at 00:08| 福岡 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月20日

俺にとっての小倉 ー店舗移転編ー

物には限度がある。けど宇宙や地球にはそれは通用しない、その言葉は人間社会が創り出した物だ。いきなりの冬日、10月は観測史上初の高温で11月は観測史上初の積雪らしい。地球温暖化と言われ「京都議定書」が出来てアメリカがそれから脱退したのが5、6年前だと思うけど、北海道では夏はより気温が上昇し冬は気温が下がって厳しい冬になってると言うのを何年か前に読んだ倉本聡のエッセイか何かを今日は思い出した。60年代や70年代は高度成長で物を作り川も汚れ、列車は煙りをはき車内ではタバコを吸い街でもポイ捨ては当たり前だった。その頃に比べればみんなにエコが浸透してるけど時既に遅しと言う感じだ。歴史の中で恐竜が絶滅した頃の10倍くらいのペースで気温が変動してるらしいよ。

北九州は家出する前のホームグラウンドだけど、今でも週に2日は通ってる。それは縁あって約十年前にプラグインという小さな楽器店がオープンした。当時は二人でスタートした、立ち上げた社長とバンドの先輩だ。そこで「ギターレッスンをやって欲しい」と言う先輩の鶴の一声で通うようになった、当時の俺は慌ただしく、プラグインを引き受けた後にMI JAPANと言う音楽学校のインストラクターの話も来て、おまけに貯蓄が一銭もないのに結婚も決まりボーナスもないのにボーナス2回払いで家財道具一式を買って休みなしで朝から晩まで働いた。今では考えられないけど、、、。そんな先輩はもういないけど、この度店舗が移転する事になった。正直ほぼボランティアでレッスンをやらせてもらってるし当の先輩も退社してるので引き続きレッスンを継続しても良いのか気になったけど、社長は是非お願いしますと言ってくれた。二人ではじめた小さな小さなお店は今では20名近くの従業員が居る楽器店になった。素晴らしい。そんな小さな楽器店で今の俺のギターやアンプ、エフェクツ、REC機材など全てここでそろえた、そんな思い出のショップだ。

店舗移転02.jpg店舗移転01.jpg思い出の箱が無くなるのは少しセンチになる。

ここ2年くらい自分に関わる人達の動きが激しいよ。仕事変わったり、転勤、田舎に戻ったり、会社が倒産したり、JOKERになって消えて行ったりと、、、、。

人間社会では物には限度があるのか?

人間は発展して行ってると、良いふうに考えようと決めた。

posted by usui special at 02:05| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

Too Young to Die

お久しぶり!
最近の俺の頭の中は50%が宮本孝治の曲のアレンジ、2曲あるけど、一曲はだいたい頭の中で出来上がって来た。俺の場合RECする前に頭の中でだいたいは作る、どんなリズムでどんな楽器でどう絡んで、サビはこうやって盛り上げてとかだいたいのイメージのたたき台や物語を鳴らしてからまずリズム隊を作る、メインとなるリズムパターンをサンプリングしてテンポを決めてそれを5分くらいRECしておいてそこから色艶をつけていく。勿論まだギターは手にしない、早々とギターをもってしまうと特に人の曲のアレンジの場合に自分のカラーが出過ぎて、その曲の本来のイメージを壊してしまうからだ。作った本人のイメージやその延長線上に俺のエッセンスが加えられれば最高だ、なので依頼される人の本質や人間性や趣向が分かった方がやりやすい、DEMOから感じ取れる世界観をより良くしたいと思うのが俺のプロデュースの考え方だ!それは自分の世界を好き勝手に描くより厄介だけど面白いよ。

俺の頭の中は後30%は夏から引き続き過去に実際に起こった悲惨な戦争の事だ、時代や出来事、なぜそんなことが起こったのかとか思想とか宗教とかは全然整理出来てないけど確実にその事により世の中は変わり、若い魂が散って行ってる、、、いろんな思いで。

Too Young to Die

頭の中の20%は今月に行く鹿児島は知覧町の事だ。特攻記念館に行って来るよ、ただ可愛そうだとか、勇敢だとか、そんな俗っぽい感情は湧かない。確実に俺がこの世に生まれる20年くらい前にこんな世界があった。正直自分でもどんな気持ちになるのか分からないし崇高な儀式になってる特攻の本質が見たいし感じたいという俺の主観の感情しかない。
そんな話をある50代の生徒さんにしてたらYAMAHAにどっさり俺あてにDVDを送って来た。それは太平洋戦争からベトナム戦争、いろんな国の内戦、最近のイラク戦争やノルマンディとさまざまだ、そんな彼は戦争マニアで戦車や戦闘機のプラモ、モデルガンにライフルまで凄いコレクションで良い戦争映画は全てDVDを買ってるらしい。

ヤング01.jpg20枚はあるだろうか、嬉しい限りだ。

夜更かしの日々は続く。
posted by usui special at 01:51| 福岡 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

鍋奉行

最近何かと忙しくブログの更新がままならない、毎晩出歩いてる訳ではなく家にも居るけどCOCKPITに籠ったりレコード聴いたり映画観たりと、逆に言えば仕事で夜遅くに帰って来る日が続くと夜何もない日はそんな事をしたくなるイコールブログがままならない、基本的に俺はパソコンに向かってネットサーフィンしたりズーッとパソコンをやるのが苦手ですぐに疲れてしまう、何人かからミクシーの招待を受けたけど、双方のコミュニケーションは疲れてしまうし、メッセージが来ないかな?と期待した毎日の日記は興味がない事にきずいた。ただの自分の戯言を徒然なるままに吐き出してるだけだ。そんなロクデナシに付き合ってくれてる人達「ありがとう!」

先週の夜は忙しくレッスンやライブを観に行ったりレッスン後のアフターも2回あり、飲み事も三日続いたりと夜にゆっくり出来なかったなぁ、今週から宮本孝治の新曲二曲のアレンジとRECに突入する、何とか今年中に仕上げたいとは思ってるけど、極力古い70年代のフォークみたいに仕上げたいけど、そんな中にも新鮮な切り口も入れたいと考えてる、以前RECした二曲もちゃんと録り直したいと思って来たし来年早々にも販売出来るくらいのクオリティーで望もう!

鍋奉行

今年も良い感じに寒くなったので、今年は鍋をとことん追求してみようと決めた!それも普通の居酒屋がこの時期に特別に作る鍋、それにこだわって鍋奉行になるよ!

鍋01.jpgまずは春吉のホテル街近くにある「水魚」のねぎしゃぶ!スープに味がついててしゃぶしゃぶしてそのままネギを巻くようにすくい食べる!時間が経つほどにスープが良いあんばいになり、ねぎだけでも旨い!

鍋02.jpg続いては駅前4丁目あたりのイトキンのビル近くにある「春雪」のつゆしゃぶ!これもスープに味がついててそのままスープと食べる。これもまた旨かった。

鍋03.jpgビブレホールへ行った。小倉の生徒のKENICHI率いるノットオーバーの初ライブを観に行った、ちょうどDOGDAYを手伝ってくれてるドラムのKEISUKEのバンドHAPPY NINEも出てたので久々の再会。

鍋04.jpg同行していたJUMBOと「春雪」に行った後に恒例のダーツ大会で盛り上がった。

鍋は不思議と幸せな気分になる。
posted by usui special at 00:27| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月06日

走れメロス!

11月になった。やっと例年並みの気温と季節感なのだろうけど、グッと冷え込む事は未だなく俺はチャリに乗るのでそこら辺は敏感で、手袋を使うかどうかが重要なポイントだ、今の所手袋までは夜もいらずに乗れてるのでもう一息と言った感じだ(手袋をつけはじめが大好きな季節)ホットの缶コーヒーもまだ冷のままのやつも多いし。

宮本孝治をプロデュースするようになって1年以上が過ぎた、ギターのならし方からサムピックの使い方コードの使い方、今考えれば長い道のりの改造計画だ、彼は「つなぎ」と言う二人組からスタートしてソロになって俺の門を叩いた、今考えるともう少し早く取りかかりたかった。70年代フォークが大好きで、中洲の出会い橋辺りでフォークを歌ってる。凄くきれいな声で歌もうまくキーも高い。けど俺の門を叩いてから昔の名曲を歌う楽しみから、白いキャンバスに自分の感情や感覚の筆をなぐるのに苦労してる。そんな彼もケイタクの卓也と同じ28才になる、楽しみだけで音楽をやってる人達にはとことん楽しんでもらうように接するけど、本格的にやろうとしてる人には俺は建前もなく厳しい事を平気で言う、DEMOや歌詞を持って来てもダメだしだらけだし、生活のしかたやものの捉え方、考え方までダメだしする。本を読め!とか映画を観ろ!とか恋愛をしろ!とか好きな曲の詩をノートに書き写せ!とか女アソビしろ!とか、、、要するにそんな事が曲になったり、そんな思いが人の心のヒダに届くと思うから。ただ真面目にギターの練習して空想な美しい世界をなぞっても人の心が動くほどやわな時代じゃない。けど何とかしてやりたい、俺の足りない音楽の技術と世界観だけど、何とか良い曲を作れて多くのファンが出来るようなアーティストに導いてやりたい。2月のDOGDAYの時は前座でやってくれた時は2曲オリジナルを間に合わせてやってもらった、あれから9ヶ月でオリジナルも4曲に増えた、前の2曲はラフにRECした、スタジオで弾き語りをRECしてCOCKPITに持ち帰り、アレンジしてベースやスライドギター、ボディパーカッションなどを加えて仕上げたけど、俺にしてはラフな仕上がりで本ちゃんにはほど遠いけど、今月から後2曲をRECするつもりだ。この二曲はアレンジも凝って売り出してもおかしくないくらいに仕上げたいと思ってる。そんな彼のライブがある。

11月11日(日)

LIVE@DREAM BOAT

OPEN 19:00 START 19:30

¥1500(オーダー)


時間が合う人は是非2月より成長した宮本孝治を観て欲しい、俺は仕事で行けないので出来れば感想をこのブログにコメントしてもらえるとうれしいな。

今週も北九州の中学生からみてる今19才のKENICHIのNOT OVERのライブをビブレに観に行って来るよ、このライブはたまたまDOGDAYを手伝ってくれてるドラムのKEISUKEのマスターバンドのHAPPY9のレコ発だった。何か今年は自分の活動よりもプロデュース業が忙しかったなぁ、、、。

みんな走れメロスの話は知ってると思うけど、今の世の中に足りないのはこれなんじゃないかと思う、ROCKや音楽業界の人は新ためて読むべきだと思う!臭いと言わずに読んで考えてみようよ。

走れ01.jpg昨日ふと空を見上げたらこんな虹が出てた、、、感動した!場所は北九州。

走れ02.jpg今日の絶品はシロ甘鯛と松茸の創作鍋(完全裏メニュー)これは久々のう〜っんと唸るくらいの味だ!

当の自分は心の栄養不足が続いてる、、、。
posted by usui special at 02:29| 福岡 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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