ヒースロー空港へ着くと入国審査が待っている。順番に並んでると俺の番が来た、その審査官は白人で髪の毛は肩までのびたパーマでおまけにごつい、俺はその時思ったのは、こいつはハードロッカーだ!俺は職業欄にミュージシャンって書いてあったので話は早いだろうと安心したけど、そのパーマのロンゲは笑顔も無く英語でいろいろ聞いて来た。目的や滞在期間や、、、俺の顔をジロジロ見ながら愛想もなく、ポンポンと答えてると急に大きな声で「NO!」と怒鳴られた。要するに俺の答えた滞在日数が違ってたのだ、俺は笑顔でSORRY、と滞在日数をいいなおすと睨みつけながらパスポートを投げて「OK」と言い放った。パスポートを受け取った瞬間に俺も睨んでやった。
到着口を抜けると友達が迎えに来てくれてた。約二ヶ月ぶりの再会、それから鉄道で行ったのかUNDER GROUNDで向かったのか憶えてないけど、二泊だけリザーブしてたラッセルスクエアーのビートルズも泊まった事のあるプレジデントホテルに着いた。ロンドンに到着したのが何時だったか忘れたけど、夜だったので移動中は景色は見えないので現実味は何も無かったけど、ラッセルスクエアー駅に着いて地上に上がった時の街灯のまるでガス灯の用な街灯と石畳の歩道に感動したのを憶えててる。それからCHECK INして古びた歴史を感じるホテルの部屋へ到着した。
迎えに来てくれた友達は風邪をひいていてしかも地下鉄のZONE3と言う少し離れた場所にホームステイしていたため1時間くらい部屋で過ごし帰って行った、その時にTVをつけるとビートルズのイエローサブマリンのアニメがやってたのには感動したなぁ。ロンドンに来たんだって思った。友達が帰った後に部屋を見渡すとドライヤーがないことに気が付いて、借りようと思ってハウスキーパーへTELしてつたない英語でドライヤーを貸してくれと言うと「ターフロー」「ターフロー」って言われて何が何だか分らなかったけど、よくよく聞くと「サードフロアーにオフィスがあるので来い」との事だった。のこのこ出向くとまた英語で(当然だけど)いろいろ言って来た。要するに保証金を前金で当時20ポンドくらいだったと思うけど、預けてドライヤー返却の時に何も無ければ保証金は返還するシステムだった。そういうやり取りはもちろん英語でヘトヘトになり部屋に戻りロングフライトと環境の違いで深い眠りに入った。
ドンドン、ドンドンというドアをノックする音で起こされた。まだ午前8時だった、最初は無視してたけどあまりにもしつこいので、チェーンは付けたまま覗くと黒人の女性が笑顔で「ROOM CLEARING!」、、、俺は眠かったし友達が来る時間までまだ3時間くらいあったので断った「俺の友達がもうすぐ来るのでいいよ」みたいな事を英語で言うとそのトムとジェリーの足しか登場しない黒人のお手伝いさんみたいな黒人女性は「五分で終わるから」みたいな事を連呼して俺の部屋に入り込んで来た。それから鼻歌まじりで掃除をはじめた、俺にどこから来たのかとロンドンの気候は曇りや雨が多いとか、どこに行くのかとか聞いて来たので俺はリバプールに行くよって答えた、チップも少し多めに払って上機嫌で出て行ったのを思い出す。
そのプレジデントホテルは大英博物館のすぐ近くだったので次の日に友達とすぐに行った、それからロンドンで一番賑わってるピカデリーサーカスへ行ってHMVの本店に行ってCD沢山買ってその時一番平置きしてたのがこのアルバムだ!その時は買わなかったけど。丁度94年の12月と俺がロンドンに行った月に発売になった名盤!

SECOND COMING / THE STONE ROSES
イアン・ブラウン(ヴォーカル)、ジョン・スクワイア(ギター)、マニ(ベース)、レニ(ドラムス)の4人によって、1985年に英国マンチェスターで結成。1989年にゾンバ傘下のシルヴァートーン・レーベルからデビュー・アルバム『ザ・ストーン・ローゼズ』をリリース。60年代のブリティッシュ・ポップス風の甘く美しいメロディとハーモニーに、ハウスのノリをミックスしたような豪快なサウンドが、当時のブームとなっていたレイヴなどにリンクして、本国イギリスをはじめ、ヨーロッパや日本で人気爆発。後続のバンドに大きな影響を与え、ハッピー・マンデイズなどとともに、マンチェスター・ムーヴメントの中心的存在として活躍。低迷していた英国ロックの救世主として注目され、世界的人気を集めたが、その後は長い沈黙に入り、1994年になってレコード会社をゲフィンに移籍して2作目のアルバム『セカンド・カミング』を発表。再びシーンで大きな脚光を浴びたが、1996年10月にバンドは解散。その後、イアン・ブラウンやジョン・スクワイアをはじめ、元メンバーたちはそれぞれ独自の音楽活動を行っている
とにかくあの時代のロンドンのクラブシーン何かを体験してるだけに、ROCKとレイブのバランスとかプライマルスクリームにはないギターの圧倒的な旨さ、ジミーペイジの再来とも言わしめたジョンスクワイアーの渋さがこのアルバムには詰まってて、俺も勇気づけられたのを思い出すし、何せリアルタイムのロンドンの音楽シーンを感じてると言うだけで特別なものをこのアルバムを聴くと感じる。今だに色褪せないアルバムだと思う!
ロンドンのパワーって何だろう?