昨日は車で迎えに来てもらい、そそくさと楽器を積み込んで出発したのがpm3:30、スタジオはpm5:00からの予約だったけど場所が福津市の津屋崎だったために早めに出発した。車にはMICKとMICKの奥さんが運転手だった、俺のソロコン以来の久しぶりの再会。後BASSのM氏も乗り込んでおり、M氏は西中洲で飲み屋をやっていて、その飲み屋も3年前に行って以来だったけど、スタジオで会ったりしてたのでプチ再会。それから車を走らせ約一時間でスタジオに到着。凄くのどかな田園風景の中にポツンとある倉庫がスタジオだった、ドアーを開けるとLOOSEのVOのJ氏がおり約15年ぶりの再会。すると間もなくオーナーでもあるDRのA氏が到着、15年ぶりの再会。相変わらずのテンションでニワトリの「グワァ〜」って鳴くおもちゃで場を和ませる、その時に俺の記憶がよみがえる、そうムードメーカーでヘビードランカーA氏の記憶。そんなA氏は付くや否や紙パックの2Lの日本酒を小さめのグラスにつぎ、ハイテンションで飲み出した。またまた記憶がよぎる、15年前のMICKのリハは桜坂のSTAFFでやってた、夜3時間くらいスタジオを押さえてたと思うけど、一通り曲を通したらDRのA氏と当時BASSだった元ロッピンザクレードルのH氏が毎回のように「もう良かろーばっちりやん!飲みいこーや!」まだ一時間くらいしかたってない。MICKは決まって慌てて「何いよーとって、まだまだ」って笑う。それからMICKのごり押しでもうひと回し、それから長い休憩に入って雑談しながら、飲みに行く場所を決めてリハは終了!本当に1時間で切り上げる事も多かった。そんなリハを2、3回やって本番。
そんな事思い出してた。そうこうしてるとまだ時間は早かったけどA氏の一言でスタジオの準備が始まった、俺はアンプをROLANDのJC−160を借りた。そんなとこへギターのW氏登場、これまた俺は15年ぶりの再会。スタジオは20帖くらいあり喫煙もOK!って言っても俺とBASSのM氏しか吸わない。DRのA氏はドラムセットの横にテーブルを置き、その上には日本酒の2Lパックとグラス、A氏の笑いながら「力入れんでいい奴からやろーや」そしてリハスタート。
5曲くらい終わった、勿論音源はみんなの所へ同じ奴が行き渡ってるけど、明らかに聞いてない人若干2名、、、。途中で止まる事もあるし、一回目と二回目が明らかに構成もコードも違ったりしてくる。ギターのイントロはどっちが弾くだとかソロはどうするとか、そんな打ち合わせはない。最初は俺がイントロを弾き、もう一度やろうと言ってイントロを弾こうとするとW氏がすっと弾いたりするけど、それに対してみんな何事もなかったかのようにすすむ。ギターソロも俺がガッと弾いてるとW氏がソロを弾いてくるので、そんな空気を感じてスッと俺はバッキングにまわる、またそれの逆もある。曲のサイズもフリーでエンディングも好きなだけアドリブに恍惚した後にDRに目で合図を送り自然と曲が終わる。
そんなせめぎ合いが博多のROCKだ。そこで自分のカラーが出せない奴は駄目でそんなせめぎ合いがスリリングさを生み出しているROCKな空気にも15年ぶりに再会した。2回3回と合わせて行くと感の良いみんなは自分の持ち場を把握して音がまとまってくる、決めやエンディングは別としてほとんど打ち合わせもなくね。
15年ぶりだとTVのドキュメンタリーであるような昔の仲間にあって、抱き合って「久しぶり〜」みたいなのは博多ではない。建前ではニコニコしてるけど、演奏中は別だけど休憩中なんかはお互いを探るかのような何かぎくしゃくした物に感じる。そんなメンバーの中で俺が一番若いけど、お店やったりサラリーマンやったりしてる人たちだけど、魂は現役の決して遊びではない真剣勝負がそこにはあった。俺はそんな世界からはなれて自分の世界を構築して打ち合わせをして仕掛けもいっぱいあるような音を創ってるから新鮮な気がしたけど、どちらが正しいとかはないと思うけどROCK'n ROLLの格好良さに対してそれぞれの美学のぶつかり合いだ。
その日はなぜか異常に疲れた。若い頃は俺も調子に乗って日本酒をあおりながらやってたけど、なぜか客観的にそんな世界を見れた気がするし、博多のROCKの世界に共通してる何かも見えた気がする。

次の日の昼間に目を覚ましてやっと自分の現実に戻れた気がした。
ライブは来年の2月くらいになりそうだ。*誰かや〜めた!とか言わなかったらね。それも博多のROCKだぜBABY!
posted by usui special at 02:40| 福岡 ☔|
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