今年もこのコーナーをやって行こうと思う。説明すると長くなるけど、昔FMのパーソナリティーを一年くらいやってた時がある。その時に自分たちの思い入れのある名盤達をレコードやCDお構いなしに60分の番組だったけど5曲くらい紹介して、ジャケットの説明したりかなり偏った企画だったけど楽しかった。それをこのブログに登場させてはや二年くらい経つ、過去に紹介した奴とそろそろダブル危険性も出て来たけど、、、その時は勘弁ね!
最近では中々アルバムを楽しみにするアーティストも減って来て、PCで一曲買ったりと寂しい時代になった。ある意味アルバムと言う流れの一枚の芸術はなくなってしまった、それは本を一冊読むように物語があり、流れがあり、レコードは特に気に入らない曲があっても中々飛ばせずにCDやミュージックプレーヤーで手軽に持ち運ぶ物でもなく、音楽を聴くと言う事がある意味神聖な儀式でもあった。指紋を付けないように慎重に袋から取り出して、スプレーを振って埃を綺麗に取り去り、A面かB面を選び真剣に針を落とす。そしてジャケットをボーッと見つめながら、いろんな事を想像しながら聴く。針が飛ばないように歩くにも注意する。もっと大事にする奴はレコードを買ってすぐにTAPEに落としてTAPEばかり聞く奴も居た。小遣いの少ない者は友達との貸し借りでしのいでたし、貸したレコードがボロボロで帰ってくる事もまれで、行方不明な奴も多数存在するしまた誰に借りたか分からなくなった名盤が家に居座ったりしてる。そんな文化があったなぁ。
このアルバムは1977年の作品だけど自分で買った奴ではない。家出をして久留米と言う街の工場で働いている時に従業員の先輩に50枚くらいレコードをもらった。その先輩の兄貴の奴で、それがまた今思うと名盤からマニアックな奴からサンプル盤まで粒ぞろいだった。その当時俺は貧乏で、工場から金もないので歩いて帰路につく途中にリサイクルショップがあり、そこを覗いてはレコードやCDが聞けるオーディオセットが欲しくてたまらなかった。いつか必ず買ってやるぞ!って頑張ってたのを思い出すし、今でもCOCKPITにはターンテーブルが2台セットしてあり、いつでもそんな名盤達を聞ける。多分この環境は一生続くだろう。最近はUSBケーブル付きのターンテーブルも安くて発売されたよ、レコードの暖かい音に興味のある人はどうぞ!おススメだよ。
PILOT / Two's A Crowd(新たなる離陸)パイロットはデヴィッド・パットン、ウィリアム・ライオール、ステュアート・トッシュというスコットランド出身の3人組で1973年に
結成された。パットンとライオールは有名になる前のBCR(ベイ・シティ・ローラーズ)のメンバーでもあったらしい。
74年のデビュー・アルバムからのシングル‘Magic’や続く2枚目のアルバムからの‘January’‘Call Me Round’といったナン
バーが当時、日本のラジオでも良くオン・エアされていたのを憶えている。よく音楽雑誌などではビートルズのフォロワー的
な扱いをされているが、それはたぶん、彼らの類稀なポップ・フィーリングとビートル・ライクなメロディ・ラインから帰来した
表現なのであろう。残った2人、パットン&ベアンソンによって作られた彼ら最後のアルバム。レーベルをアリスタに移籍して
発表されたがプロモーション不足からか、あまり話題にはならなかったらしい。が、初期の明るい軽妙
なトーンに戻ったそのサウンドは、これぞパイロット・サウンドと呼ぶに相応しい曲が目白押しのアルバ
ムだ。嬉しいハンド・クラッピング・サウンドが蘇ったアルバム冒頭の‘Get Up And Go’や‘Ten Feet
Tall’といったナンバーを聴くと思わずニヤリとせざるを得なかったりする。ベアンソンのギターがなんと
も心地良いアメリカン・フレーヴァー漂う‘There's A Place’や、極上のパイロット産ポップ・ワールドを展
開する‘Creeping Round At Midnight’など、どれもが甘酸っぱい香りのする曲で溢れ、多少センチメン
タルな気分になってしまうような曲が揃った名作。ピアノのサウンドを上手く生かした曲が多いのが特徴
と言える。プロデューサーは2枚目までと同様、アラン・パーソンズ。
邦題は「新たなる離陸」。
久留米の辛い思い出とともに胸キュンな一枚!試聴はこちら :
http://artist.cdjournal.com/d/twos-a-crowd/4105041565
posted by usui special at 04:13| 福岡 ☀|
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