夏の午後から夕方にかけ、にわかに降り出すどしゃぶり雨。雷を伴うことが多く、短時間で晴れ上がり、一陣の涼風をもたらす。ゆだち。白雨(はくう)。[季]夏。
去年から続いた一連の作曲やRECやイベントが終了して、労いの意味で「usui special 慰労会」を咲咲のアツシの部屋で開いてくれた。心からうれしかった。時間に行くと居酒屋の大将のように甚平を着て頭には日本タオルをまいたアツシが「いらっしゃいませ角打小川へ!」。手作りの料理や山口の日本酒をふるまってくれ(料理の写真は後日アップするね)フミヤは途中でグロッキーで斜め前の自分の部屋へ退散、結局朝方5時くらいまで呑んだ。俺は彼らには、いや違うな彼らにも本音で接する、気持ちでしゃべるし怒るし本気で笑うし本気で泣いたりもする。実は俺が一番彼らに若さやパワーをもらってる気もする。そんな彼らも俺の事はブログや話なんかで色々過去の出来事や俺が忘れてたような学生の頃の事を話してくる、今の時代親子でも親友でもここまで裸で接する事は減ってんじゃないだろうか?でも一度しかない人生、俺は虹になった少年の分もあるから人の2倍の人生を生きてる。から本音以外の建前の付き合いなんてどうでもいいし、いやだ!そんな通り過ぎて行く奴ばかりの繋がりだけど、やはり深くなれる人付き合いって人生でも奇跡に近いコミュニティーなんかじゃないだろうか。いいね!の数が友達の数だと勘違いしてるヴァーチャルを個人情報の傘に隠れて覗き見してる圏外になればどうすることもできない繋がりには興味も無く電池の%の数字でも気にしとけば。
最近では若者に限らず、大人でもせっかく共通の音楽やギターなんかで出来た貴重な繋がりなんかも状況や景色が変わるとバッサリ切り消えて行ってしまう。そのたびに俺は凄く落ち込む、いろいろ家庭の事情や出来ない状況ってのはあるんだろうけど、せっかく出来た日常とはちょっと違う仕事でもないただ音楽やギターが好きで自分で行動に移して出来た素晴らしいと思うつながりもバッサリと消えて行ってしまう。そのたびに俺はこれはヴァーチャルじゃないよって叫びたくなる、けど今だに毎回かなり落ち込む、考えても探しても見つからず俺の心の砂地にしみ込んで消えてゆく、ただ悲しい。何年か付き合った彼女が理由も分からず別れて去って行かれるくらい悲しくそして落ち込む。理由はせめて知りたいと思う、せっかく奇跡的に知り合ったんだから。
中学生の時に目覚めた心の一部分を思い出した、その時からそんな考え方が備わった気がする。京都郡犀川町犀川町立中学校は当時3組までしかなかった、小学校のときは2クラスでもう二校分校みたいな小学校がある田舎の街だ。でも結局メインの小学校にプラスで分校の生徒が40人くらい増えるくらいの規模の中学校だった。俺は中学2年生の時にはじめて彼女も出来た、結局3年生になってその娘とは別れた。そんな3年生の卒業間近で春先にもう高校受験も間近な2月のヴァレンタインデーの日にある女の子にその友達を通じて今でも覚えてるけど長い透明な筒みたいなのに入ってるチョコと手紙をもらった。今おもうとあの頃はもうギターも弾いてて校内の合唱コンクールでもピアノとギター弾いたりしてたのでステージデビューはしてた。そのチョコをくれた娘は目立たないタイプの娘で話した事は多分あるくらいの娘だった、今でも顔は覚えてるけど名前は出て来ないけど。その手紙を読んで俺は当時衝撃を受けた、その手紙には長々と俺に対しての思いが綴ってあった。小学校のときから影から俺の事が気になり見てたけど、こんな私みたいなブスは到底告白も出来ず、、、確かに容姿は少しポチャッとした娘だった。けど卒業すればみんなバラバラになりもう俺とも会えないと思うと、自分の気持ちは伝えないとって勇気を振り絞って俺に気持ちを伝えて来た。行く高校も違うし、もうきっと会えないと思うとこのまま小学校からの想いは報われないし自分も成長出来ないみたいな事を書いてた。けどこれは告白だけど俺にどうして欲しいって事ではないって言う事も何度も強く書いてた。「いつも輝いてるゆう坊をずっと影から見てました」けど自分とは正反対の人で到底自分の手の届く存在ではない事も分かってた、みたいな事も書いてた。その手紙の最後に「これは私の勝手な一方的な気持ちで、お返しも返事もいりません。けどこの気持ちを伝えないでもう会えなくなるのはいやだったから、ごめんなさい。」俺はそれを読んだ後ショットガンで胸を打ち抜かれたような気持ちになった。もちろんお返しのプレゼントと長い手紙を返した。それから人の気持ちとか秘めてる思いとか正直な感情を知った気がした、だから俺は今でも年上でもどんな立場の人でも若い奴でも関係なく自分の気持ちとか思ってる事を正直にぶつける。立場とかそんな事関係ない所に人の感情ってあるっておもう。その娘のお陰だと思ってる。この話って今時のつながりやそこの彼女はどう思うんだろう?携帯もつぶやきも顔の本もない時代の話だよ。そんな正直な感情の表現が複雑になりすぎてる、決して俺のモテ話じゃないからね。素敵な宝石のようなその娘の心の話だから。
最近は9月が近いせいだろうか、月が美しい。
きっとその娘は素晴らしいお母さんになって素晴らしい家庭を築いてるんだろうな。